人に伝えるために大事なこと

日本語教師養成講座で担当している実習生との関わりで、私自身の考えを伝える機会がたびたびあったので、忘れないためにもここに写しておきます。

サボりがちな自分に言って聞かせたいことばかりです。

 

失敗しても動じないようにすることが必要だと思った、という実習生の振り返りに対して

  • 失敗しても動じないでいるためには、きちんと作った教案を暗記しているぐらい叩き込んでいることがまず前提。建物と一緒で、土台がしっかりしていれば、上のデザインやプランが途中で多少変わっても、どこまでなら変わっても崩壊しないか、即座に計算できます。

例文や場面の提示でときには演技が必要であるが、それも上手ではないので練習しなければいけないと思った、という実習生の振り返りに対して

  • 演技するのが上手ではないという自覚があるなら、そのまま練習を重ねるのはあまりお勧めできません。絵やダンス等で考えても、上手ではない人が一人で練習を続けてもあまり上達しないのではないでしょうか。一人で練習するなら演技の勉強に関する本や動画を利用するのはどうでしょうか。
  • ちなみに、私が学習者の前で場面を理解してもらうために演技をするときは、うまいも下手もなくて、「学習者がここをわかってくれなければ!」という思いからだけです。リハーサルはしますが、演技の練習はそれほどしていません。

 

授業以外では饒舌なのに、実習の振り返りなどは抽象的でごく一般的なことばが多かった人と話して、それとなく…

  • プレゼンや授業や、はたまたお笑いなども根っこは同じだと思います。聞き手を引き込みたかったら、自分の骨にまで染み込んでいることばで伝えなければ伝わりませんよね。上っ面のことばでは話し手である自分でさえ引き込めません。
  • それから、日本語そのものが商売道具なわけですから、商品を心から好きであることが必要ですよね。世の商売人と同じように。

 

あまりPCを使い慣れておらず、ネットで教材のヒントや教師の学習の機会を得ることに苦手意識がある人と話して、それとなく…

  • 日本語教師に限らず、どの職業でも常に学び続けていないといけないと言われますよね。あらゆることの変化のスピードが今はとても速いので、昔のスピードとは違うのだということを理解しておきたいです。

 

全部自分へのメッセージです。

ところで、こちらのコメントばかり並べるとなんだか口うるさい人間のようですが、でもいつも思うのは、

自分が教師として化石化しそうなところをいつも実習生さんに救ってもらっている、ということです。不慣れなことに一所懸命一から取り組んでくれる実習生さんに感謝しています。