ハロウィンで思い出した

就職してから仮装なんてしていないなと思ったけど、そういえば日本語学校の授業で、ある動詞の活用を教えるときにはいつもやっていたことがありました。

命令形、禁止形を教えるとき。

授業の冒頭数分で「あ、すみません、忘れ物してきたのでちょっと職員室に戻ります」と言って教室を出て、黒っぽい服を羽織ってその他の小道具(ニット帽、サングラス、マスクなど)を身に付けて戻ります。

衣装としては全然手が込んでいないのですが、あとは動きでカバー。

ドアをバターンと開けて、小道具のおもちゃのピストルを構えます。

予習ができている学生はいるので、ここで「キャー!それは『手を上げろ』ですー」「『金を出せ』ですー」と反応が来る、という段取り。

命令形や禁止形はそのままを自分で発話することはあまりないので、最初は、場面を設定して、その登場人物の発する文で示すことになるでしょう。

できるだけ、ピクチャーカードで示すよりインパクトの強い、場面の再現という方法にしていました。

この課、かつてはそれですんなり進んだのですが、10年ぐらい前からドアをバターン!で登場すると、いっせいに携帯電話を向けられるようになってしまい、ちょっと遊んでから口頭練習にせざるを得ず。

無駄があっていい授業ではないと思いますが、リラックスした頭と心が発話を滑らかにするという言い訳をしておきます。

写真は、携帯電話を向けた学生からもらったものです(2006年)。

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