リハーサルするってこと

日本語教師がする準備のひとつ、教案作り。
日本語教師養成講座ではフォームもある程度指定して作ってもらいますが、実はフォームなんてその人が使いやすいようにすればいいのです。
ただ、初めは教案をクラスメイトなど人に見てもらうこともあるので、他人が見やすいフォームにしてあるだけです。
それで、面倒だと思わせてしまっている部分もあるのですが、この教案を最初からざっくりとしか作ってこない人もいます。

極端な場合だと、作ってこない人も。

 

課題になっている教案を作ってこなかったということは、その人は教案の必要性を感じていなかったということです。
自分の母語についての授業だから教材さえあれば簡単にできるだろうと考えているのかもしれません。
それならば、それをあらためてもらいましょう。
時間のかかることではありますが、シナリオの必要性を実感してもらうところから始めたらどうかな、なんて考えてみました。

 

例えば、テーマを決めて5分間のスピーチをしてもらう、そして間や終わりに質疑応答の時間も挟むようにします。
テーマは、日本語についてだけれど、その人の得意分野ではないところを突いてみたらいいような気がします。
「なぜ『ヤバい』は二つの意味で使われているのか。また中級レベルの学習者にこれを聞かれたらどのように説明するか」
とか。
実際に学習者に聞かれる質問をテーマに持ってくれば、授業と無関係でもなくなります。

 

これを何も下調べせずに話し始めたら難しいでしょうし、説明の不十分な部分について質問されたらまた答えるのが難しくなります。

これで、前もってシナリオを用意して想定する質問についてもリハーサルしておくこと=教案、の重要性を理解してもらえるのではないでしょうか。

実は、市川海老蔵さんの記者会見を見て、思いつきました。
奥様の病状やご家族の苦労については切り離して、記者会見についてだけ考えてみました。
彼は株を上げたと思います。
そして株を上げた要因としては、リハーサルが考えられます。
想定される質問の回答をきっちり練習してきたなと思いました。
過去の、彼が騒動を起こしたときのマスコミ取材への対応は、暴言や失言に近いものがありました。
それを忘れさせるほどの今回の記者会見。

この動画を見比べるというのも、教案作りの必要性に気がついてもらうきっかけになるかもしれません。